今日は2階のリビングルームがやけに騒がしい。
僕のいる1階のベッドルームの真上には、キッチンがあるんだけどね。
足音がドンドン聞こえるし、ドタドタと誰かが走り回っているようだ。
僕は普段は誰もいないベッドルームで、いつも静かに暮らしている。
生まれつき静かなのが大好き!
このうちでは比較的広い部屋にいるのに
人はあまりやってこない。
ちょっと寂しいかな。
なぜ?暗いから?
窓も小さいしね。
「寝るだけの部屋だし窓はそんなに大きくなくてもいいよね」って
この家を建てる時、お父さんもお母さんも口をそろえて言ってたみたい。
言い忘れたけど、僕には立派な冠があるんだ。
だけどお父さんはこれを壁にくっつけてしまったので
僕が動くと冠が頭の上から外れてしまい、なんか忘れ物をした感じになる。
いいのこれ?
ね、いいのこれでお母さん?!
動くと外れて間が抜けたかんじになるんだけど。
この際、冠はかぶらなくてもいいから一度2階のリビングルームにも行ってみたいなあ。
今日はやけに楽しそうな笑い声も聞こえるし。
その時、ばあああんとすごい速さでベッドルームのドアが開いた。
勢いあまってドアは壁にあたって2~3回バウントした。
と思ったら僕のおなかの上にどおおおおおんと誰かが乗ってきて
飛び跳ねてる。
わわわ、と驚いている暇もなくキャーキャーとはしゃぐ声。
耳がキンキンする。
おなかの上でどんどん飛び跳ねているのは、
遊びに来ているいつものキッズメンバーだ!
お母さんもあわてて2階から追かけてきて
あぶないから~
僕はトランポリンじゃないからねー
ですとも、そーですとも。
ぼくはトランポリンなんかじゃないよ。
お腹に力を入れて、何とか耐えてるけどさぁ。
ベッドなんだからさー
誰よりも大人しいし静けさが友達なんだからぁ、、、
とか言っても聞く耳持たないのがこのメンバーです!!
はいはい、もー好きにしてください。
と、急に静かになったと思ったら今度はかくれんぼしてる。
おなかの中に潜り込んできた。
小さく丸まってる。
ふふ、なんかかわいい。
息をひそめてるけど、鼻がつまっているのか
息するたびにぶーぶーいってる、ふふふっ。
僕は思わず「気持ち」でぎゅーっとした!
あたたかく、弾んだ命を感じる。
いつでも来てね、また遊ぼうね。
約束だよ。