やりたいことがない、わからないという人がいます。そう思うのだとしたらその人は、そもそもその気持ちを周りから消されてきてはいないでしょうか。
幼い頃、好奇心の塊のような時期に、小さな達成感の積み重ねがあれば、それが未来のやりたい気持ちにつながっていくはずです。
大人は子どもの夢が好きです。「君の夢はなんですか?」「将来何になりたいですか?」そんな問いに目を輝かせて答える子どもに、大人も「すごいね、頑張ってね!」「ぜひ叶えてね!」と賛同します。
しかし、その子が大人への仲間入りをしようとする年齢になると、大人たちの反応はなぜか、実に冷ややかなものになります。「何、夢みたいなこと言ってるの」「もっと現実的にならないとね」「夢じゃ飯食っていけないよー」と。
なぜそうなるのでしょう?
自信がない大人、自分を信じることができない大人。そんな大人たちにつぶされていく子どもたちが多いとしたら、悲しいことです。そんな人たちはたいてい、自分は成功していないと思っています。気がつくと不満ばかり言って生きていたりいます。
ところが、何かしら想いを持って生きてきた大人は違います。夢と志を持って大人になろうとしている子どもに賛同し、共感し、背中を押してくれます。
否定的な言葉は一切なく、「協力するよ」「応援するよ」と温かく勇気づける言葉をかけます。そういう人たちは社会的に見ても皆成功者です。
夢を叶えられた人がうまくいった理由は、環境がよかったからとか、特別な才能があったからだけではないでしょう。大切なのは、もともと人間がみんな持っていた能力を最大限に生かすことができたかどうかではないでしょうか。夢や志を遂げた人は、その想いをつぶされず、生まれ持った能力を十分に引き出すことのできる環境で育まれてきた人たちです。
子どもたちにそんな環境を作ってあげることが、周囲の大人の役目だと思います。与えられた環境で考え、行動するのはその子自身。自身の力で考えることができれば、可能性は無限にあります。
子どもの夢や希望をつぶさない、いつも応援できる大人でいたいと思います。
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